外観
2023年に営業再開した100年以上の歴史を持つ老舗銭湯。
風格のある宮づくりが特徴的だ。
住宅地の中に荘厳なただづまい。王道の下町銭湯だ。

井戸水を薪で沸かす昭和スタイルなのもうれしい。
2022年に先代の女将さんが亡くなり、営業困難な状態になったそうだ。
今は娘さんがあとを次いで営業しているとのことだ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 帝国湯 |
| 所在地 | 東京都荒川区東日暮里3-22-3 |
| アクセス | 常磐線「三河島」駅下車、徒歩7分 |
| 営業時間 | 15:00〜22:00 |
| 定休日 | 月曜日 |
| 電話番号 | 03-3891-4637 |
浴室
奥に3つの浴槽が並ぶ、昔ながらの構造だ。
左から、薬湯、熱湯、超熱湯。いかにも江戸っ子仕様である。
深い浴槽と格天井が印象的で、ペンキ絵は故・早川利光絵師によるもの。
浴室全体が時代を感じさせる佇まいだ。
薬湯の効能書きは当時からのもの。色褪せることなく令和でも堂々した貫録を見せる。
熱湯で45度、超熱湯で48度とのことだ。熱湯につかるものの1分でギブアップ。超熱湯は5秒も持たなかった。
洗い場にはシャワーなどというしゃらくさいものはもちろんない。
ケロリン桶を使って体を流す。
リンスインシャンプーとボディーソープは1式ずつのみ用意してある。
最低限だけを用意する、いかにも下町気質な潔さが味わい深い。
湯を出て
休憩スペースはかなりゆとりがある広さだ。
昔の雑誌や漫画、囲碁セットなども見受けられ、ゆったりとくつろげる空間となっている。
飲み物類は必要最低限の牛乳やオロナミンCなどを用意してある。
奇をてらったものはいらない、そのシンプルさこそがこの銭湯の魅力だろう。
帝国湯の正面には昔ながらの酒屋があった。

感想
廃業の危機を乗り越えて復活した帝国湯は、まさに昭和にタイムスリップしたような佇まいだ。ノスタルジーが心をくすぐる、本物のレトロ銭湯を味わえる貴重な場所である。
こうした昭和の風情を残す銭湯は、今や日々失われつつある。だからこそ、営業を再開した帝国湯の存在は、かけがえのないものに感じられる。

東京銭湯コレクションカード
東京銭湯コレクションカードは、都内各地の銭湯をめぐるスタンプラリーのような存在だ。記念に購入した。







